仕事に行きたくない朝――現場監督が感じる厳しさと立ち直るためのヒント

1. Point: ある朝、仕事に行きたくないと座り込んでしまった私の話

現場監督として働いている私は、ある朝突然「もう仕事に行きたくない」と布団に座り込んでしまいました。頭の中は仕事のことでいっぱいなのに、体が動かない――そんな経験をしました。その日まで、体力的にも精神的にもなんとか踏ん張っていましたが、限界を超えた瞬間だったのだと思います。

この記事では、現場監督という仕事の厳しさ、そしてそれをどう乗り越えられるかについて、私自身の経験をもとに考えていきます。

現場監督の仕事には、いくつもの厳しい要素が積み重なっています。その中で特に私を追い詰めたのは、次の3つでした。

工程、安全、品質――これらすべての管理が私の肩にかかっているように感じていました。工事が順調に進めば「当たり前」、何か問題が起これば「お前のせい」。まるで雨が降ることすら自分の責任のように思えるほど、プレッシャーがのしかかっていました。

職人や元請け、協力業者とのやり取りは、いつも緊張感に包まれています。理不尽な要求や無茶なスケジュール調整が重なるたびに、心がすり減っていきます。「ここで折れたら現場が止まる」という気持ちが常にあって、妥協もできませんでした。

日常的なタスクに加え、トラブル対応で予定が狂うたびに、工程表を作り直し、対策を練る -この繰り返しでした。電話は鳴り止まず、少し足を止めるとすぐに新しい問題が舞い込む。心も体も休まる暇がない仕事でした。

あの日、いつものように起きて着替えようとした瞬間、「もう無理だ」と布団に座り込んでしまいました。寝言ですら仕事の夢を見ていたほど、心も体も限界を迎えていました。それでも、「今日だけは休もう」と決めることができました。

その後、有給を取り病院へ行きました。診断書をもらい、自律神経に異常が出ていると分かりました。このタイミングで「たかが仕事、されど仕事」と自分に言い聞かせることで、心を少し落ち着かせることができました。

「限界なら休んでもいい」「頼れるところは頼っていい」と自分に許可を出しました。1ヶ月休みを取り、電話もオフにして、家族と穏やかな時間を過ごしました。好きな映画を見たり、子どもと公園に出かけたりする中で、自分を取り戻せた気がしました。

「1回逃げたらずっと逃げ続ける人生になるぞ！」――その言葉を聞いた瞬間、転職を決意しました。現場監督は今、需要が高い職業です。少しの行動で、自分の条件に合った会社を見つけることができます。結果的にその一歩が、私の未来を切り開くきっかけになりました。

仕事に行きたくないと思う瞬間は、どんな職業の人にも訪れます。重要なのは、抱え込まずに休む勇気を持つこと。そして、もし限界を感じたら転職という選択肢を考えるのも良いでしょう。無理をしないことが、長く働き続けるための秘訣です。

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